こんにちは!
従来より企業の情報システムは、VMware等を用いた仮想化移行が盛んにおこなわれてきましたが、近年AWS、Azure、GCP等の登場により、ますます仮想化へのシフトが盛んになってきています。
クラウド技術者として成長していくのは、転職や今後のキャリアを考えるうえでの、一つのベストな選択肢なのではないかといえるでしょう。
米国の統計では、企業の40%がクラウドに関するスキルのある人材を見つけるのに苦労しているというデータもあるぐらいですからね。ところで、クラウド技術者として成長するにあたり、企業に評価される資格とはなんでしょうか。
今回は、2018年に企業から需要が高い、ベストプラクティスなクラウド技術者認定資格を10件紹介していきたいと思います。
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目次
CCSP(Certified Cloud Security Professional)
CCSPは(ISC)2という団体によって提供されているベンダー資格です。
こちらの団体の資格ではCISSPというセキュリティの資格が最も有名かと思います。
CCSPは、クラウドを安全に利⽤するためにどのようなセキュリティを考えればよいか、必要な知識を体系化した資格です。
2022年には、クラウドセキュリティの市場は1273億ドルに上ると言われており、CCSPによりクラウドのセキュリティを体系的に学習するのは、今後のキャリアにとって非常に有意義であると言えます。
CCSPの問題は、CISSPで同団体が得た知識に基づいて構成されており、CISSPホルダーの方は、CCSP試験を受験する資格がすでに与えらえています。
CISSPを保有していない場合は、IT 分野で最低5年間のフルタイムの職務経験が必要です。
試験を受験することはできますが、合格してもCCSPとしての認定を受けることが出来ません。
試験に合格することで、クラウド上のアプリケーション、クラウドプラットフォーム、データインフラストラクチャのセキュリティに関する専門知識を体系的に得ることが出来ます。
また、コンプライアンスや、合法性、監査プロセス、プライバシーにも焦点を当てている資格です。
2018年5月のGDPR(EU一般データ保護規則)に関する知見も試験に反映されているようで、まさに最新のセキュリティトレンドを反映した資格と言えます。
CompTIA Cloud+
CompTIAは1993年以来、200万人以上に対してベンダー中立資格を提供してきたベンダーです。
A+やNetwork+といった資格が代表的かと思うのですが、Cloud +とCloud Essentialsという2つのクラウドコンピューティングに対する認定資格も提供しています。
CompTIA Cloud +は、ネットワーク、ストレージ、またはデータセンターの管理者としての業務経験を1〜2年程度もつ方に向けて提供されている資格で、クラウド運用やクラウドサービスの提供など、クラウド環境で仕事をするエンジニアが必要とする知識を体系的に学習するためのベストな資格の一つです。
試験に合格することで、クラウドモデル、仮想化、インフラストラクチャ、セキュリティ、リソース管理、ビジネス継続性についての知識を得ることが出来ます。
現在Server +、Network +、またはSecurity +を保持している場合は、Cloud +は次のステップとして有効ではないでしょうか。
ちなみに、Network +とCloud +の両方の資格を取得すると、CompTIA Cloud Admin Professionalとして認定を受けることが出来ます。
MCSA: Cloud Platform Microsoft Certified Solutions Associate
MCSAとは、複数のマイクロソフト資格を取得した方に認定される資格で、具体的には以下の5つの資格から2つ選択して合格することで認定を受けることが出来ます。主にAzureを利用する際に関する資格になります。
・70-532 – Developing Microsoft Azure Solutions
・70-533 – Implementing Microsoft Azure Infrastructure Solutions
・70-534 – Architecting Microsoft Azure Solutions
・70-473 – Designing and Implementing Cloud Data Platform Solutions
・70-745 – Designing and Implementing Big Data Analytics Solutions
Microsoft資格のよいところは認定を得るために必要な知識を選択することが出来ることだと思います。
上の5つの試験から、自分の興味がある分野や、専門知識を持っている分野、経験に即した特定の試験を選ぶことができるので、より受験者個々人に合った方法で認定を受けることが出来るのがメリットだと思います。
MCSE: Cloud Platform and Infrastructure
MCSE Cloud Platform and Infrastructure認定は、データセンターの管理者として、ネットワーク、仮想化、システムやID管理、ストレージ、関連クラウド技術の知識を得たことを証明する認定です。
マイクロソフトの最先端のクラウドに関する認定資格であり、クラウドに関するまさにプロフェッショナルであることを証明することが出来ます。
MCSEに認定されるためには、MCSA資格のうち、Windows Server 2016、Azure上のLinux,Windows Server 2012のどれかのMCSA認証を手に入れる必要があります。
その後MCSE試験を受験し、合格することでMCSEに認定を受けることが出来ます。
結局のところ、MCSAを目指すというよりは、MCSEを目指すために勉強をしていくのがベストプラクティスなのではないかと思います。
MCSA Linux on Azure
その名のとおり、Azure上のLinuxで、Webサイトを構築したり、設定を行ったり、ホスト管理を行う方法を学べる資格です。
Azureの主な機能であるPowerShellなどを活用し、Azure Active Directory、仮想マシン、およびLinuxを使用した仮想ネットワークの学習方法についても学習します。
AzureがAmazonsの巨大なクラウドマーケットシェアに追いついているので、勉強する価値は大いにあるかもしれませんね!
AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
Amazon Web Services(AWS)は、クラウド市場でトップシェアを誇っています。
AWS上で様々なサービスを次々に開発しており、体感的には毎週何かしらの更新があるのではないでしょうか。
AWSでは、建築、開発、運用という3つの認定コースを提供しています。
各トラックはアソシエイトとプロフェッショナルの2つのレベルで構成されています。
よって、合計6個の認定資格がありますね。
AWSを使用してアプリケーションとサービスを設計、配備する専門家向けに、AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトがあります。
この資格ではスケーラビリティ、高可用性、および冗長性などの主要なクラウド機能を使用する方法についても学習する必要があります。
ただし、アソシエイトという名称ですが、決して入門編ではありません。結構難しいです。
実際にAWS上で開発経験がないと、取得するのは難しいと思いますので、認定を受けるためにはAWS上で実際にシステムを構築してみることをお勧めします。小規模であればAWSを1年は無料で使える期間がありますしね。
AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
上記、アソシエイトの上位資格です。
分散アプリケーションとシステムの設計における高度な技術的スキルと経験を証明することが出来ます。
資格認定を受けるためには、AWSのクラウドアーキテクチャで2年以上の実践経験があり、企業全体のアーキテクチャに関するベストプラクティスガイダンスを提供する能力が必要です。
また、Certified Solutions Architect – Associate認定も事前に取得しておく必要があります。
Google Certified Professional – Cloud Architect
Googleのクラウドプラットフォーム(GCP)は近年非常に速いスピートでシェア獲得を図っています。
2017年にはシェア10%から15%に成長を遂げましたよね。
GCPは、大規模なデータ、分析、機械学習に特化しています。
堅牢なソリューションを設計、開発、管理する際には、クラウドアーキテクチャとGCPを完全に理解する必要があります。
GCPを取得している人はまだ少ないんじゃないでしょうか。今後Googleによって更なるシェア拡大が図られることを想定して、今のうちからGCPの専門家になれば、今後のキャリアや転職で非常に有利になるかもしれませんね。
CCNA Cloud
Ciscoが提供している資格になります。
Ciscoの製品は、どの会社にいても利用する可能性が高いですよね。
エントリーレベルであるCCNAクラウドは、クラウドエンジニアや管理者として働くITプロフェッショナルを対象としています。
クラウドベースのシスコソリューションをサポートする能力と、クラウドインフラストラクチャと導入に関する基本的な知識があることが資格を取得することで証明されます。
CCNAクラウドの上位資格であるCCNPクラウドは、クラウド環境で作業する管理者、設計者、設計者、エンジニア、およびデータセンターの専門家のスキルを証明するために構築されています。
この認定は、経験豊富なクラウド技術者を対象としています。
IaaS、およびクラウドモデルでの高度な経験が必要となります。
さらに、CCNPは理論に基づいたものではなく、これらの試験で成功するためには、クラウドとネットワークインフラストラクチャソリューションの設計と実装に必要なスキルが必要です。
結局何を勉強すればよいのか簡単に探す方法
有用な資格は色々あり、勉強すべきこともたくさんあるというのが正直なところですが、自分はこれから何を勉強すればよいのか、悩むところではあるとおもいます。
一つの判断の方法として、転職求人サイトに登録をしてみということをおすすめします。
転職サイトに登録すると、今どんな企業がどんな求人を出していて、その求人に必要なスキルは何かというのがよくわかります。
自分の今後のキャリアを考える上でとても参考になりますし、資格取得のメリットが明確化できますのでかなりモチベーションアップにになります。
まだ転職サイトに一度も登録したことがない人がいましたらハイクラスの求人が集まっている転職サイトに、登録してみることをオススメします。