先日の台風により、武蔵小杉駅が大変な被害を受けました。
次の再開発の地域として「大井町」駅が注目されていますが、防災の観点から大井町とは長期的に安心できる地域なのでしょうか?
今回は、こちらの記事で紹介しました「水害に強い土地の探し方」を元に、実際に大井町のデータを分析して考察してみたいと思います。
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— 野村不動産ホールディングス (@nomurafudousanh) October 14, 2019
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目次
国土交通省ハザードマップの確認結果
洪水ハザードマップデータ
以下の通り、駅の南側にて若干洪水のリスクのある地域がありますが、駅周辺についてはほどんどの地域で網掛けがされておらず、ハザードマップ上のデータとしては洪水の可能性は低いということが見て取れます。
土砂災害ハザードマップデータ
土砂災害についても洪水と同様に、地図上でリスクのある地域として網掛けがされておらず、データ上はリスクは低いということが見て取れます。
道路防災ハザードマップデータ
道路についても、駅の北西で1箇所通行止めになるというデータがありますが、殆どの地域で特に影響が出ないというデータが見て取れます。
品川区HPのデータからの分析
次に、品川区のHPが公開しているハザードマップのデータを見ていきます。
品川区浸水ハザードマップデータ
まずは、浸水ハザードマップデータです。
原本はこちらの品川区HPからダウンロードください。
関連:品川区HP
品川区HP
この図は、大雨により浸水が予想される区域と想定される最大の水深、避難所等を示したものです。東京都建設局作成の「城南地区河川流域浸水予想区域図」(平成30年12月20日公表)に基づき、品川区が作成を行いました。これまでの品川区浸水ハザードマップは、対象となる降雨想定を「平成12年9月に発生した東海豪雨(総雨量589ミリメートル・時間最大雨量114ミリメートル)」としていましたが、「想定し得る最大規模の降雨」に変更しています。
こちらのマップによると、大井町北部を流れる目黒川の流域については、非常に深く浸水するというデータが見て取れます。また東部、南部についても随所に浸水の可能性があるエリアが見て取れます。
このデータから見ると、大井町駅付近にマンションや戸建てを購入する場合は、土地がこの赤枠の中に含まれていないかをよく確認するべきであると言えます。
品川区高潮浸水ハザードマップデータ
次に、品川区高潮浸水ハザードマップのデータです。
やはり、目黒川流域と大井町東側については、浸水の可能性が高いエリアとして赤色で網掛けがされています。
先程の浸水ハザードマップと合わせて、この地域にマンションや戸建ての購入を検討している場合は、自治体や専門家の意見をよく調査するべきであると言えるのではないでしょうか。
今昔マップ on the webによるデータ
今昔マップにより、大井町を比較したデータが以下になります。
左が明治42年(1909年)の状態、右が現在の地図です。現在の京浜急行本絵線より東側については、100年前は海だったということがわかります。
よって当該エリアについては埋立地になりますので、それ以外の地域に比べて地震などに対して脆弱なのではないかという考察ができるのではないでしょうか。
もし、この埋立地エリアに土地などを購入することを検討している場合は、専門家の型に液状化対策などの状況をよくヒアリングされるべきであると言えます。
標高に関するデータ
最後に、標高に関するデータですが、マピオンで調べても良いのですが品川区のHPにまとまったデータがあったためそちらを紹介します。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
大井町については、水害に強い地域と、そうではなさそうな地域があるということがわかったかとおもいます。
よって、土地やマンションを購入する際は、専門家の意見をよく聞くようにしましょう。