2019年10月12日に発生した大規模な台風での、洪水情報や、どの河川がどれくらい氾濫したのかといった情報をまとめました。
これから新しく土地を購入する人や、家を探している人等は、ハザードマップなどを参考に購入を検討されるかと思いますが、おそらく過去最強の今回の台風で洪水にあっているかどうかは、データとしてとても参考になると思います。
もしも、いまさがいている土地が、今回の台風で洪水にあっていなかったら、同様の台風が来る可能性が数十年に1度レベルだといわれていますので、その土地はとても洪水に強い土地だと判断してよいと言えるでしょう。
災害発生中に収集した情報を多く掲載していますので、是非参考にしてくださいね！
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目次
2019年10月12日に被災した台風について
まず、東日本に上陸する中で過去最強クラスと言われたの台風19号のスペックを紹介します。
| 名称 | HAGIBIS（ハギビス） |
| 大きさ | 大型 |
| 強さ | 強い |
| 存在地域 | 相馬市の東南東約40km |
| 中心位置 | 北緯37度40分 東経141度20分 |
| 進行方向 | 北北東 |
| 速さ | 55km/h |
| 中心気圧 | 970hPa |
| 最大風速 | 35m/s |
| 最大瞬間風速 | 50m/s |
| 暴風域 (25m/s以上) | 中心から260km |
| 強風域 (15m/s以上) | 中心から600km |
こちらは、当日の19時20分の河川の洪水状況です。まだ台風は上陸していませんが、すでに河川が以下のレベルで色分けされており、非常に関東の広範囲に渡って、洪水の危険性が高まりました。
濃い紫色＝発生の恐れ・命を守る行動を
紫色＝レベル４・今すぐ避難
赤色＝レベル３・高齢者は避難
黄色＝レベル２・避難行動再確認
青色＝レベル１・今後に注意
葛飾区、荒川区、足立区周辺の洪水発生状況
亀有、綾瀬周辺
亀有、綾瀬駅の周辺では、中川と綾瀬川がレベル３（高齢者は避難）のレベルにまで到達しました。また、過去の洪水のデータから、河川の氾濫が発生した場合の洪水の予想が水色で表示されていますが、広い範囲で浸水するようなデータが有るということが見て取れます。
西新井、大帥前周辺
西新井駅、大帥前駅周辺ですが、南に荒川があり荒川は氾濫の危険性が極めて高い（レベル４）になっておりました。また、河川が決壊した場合広い範囲で浸水の被害が出るという予報が出ており、地図上がほとんど水色で表示されていることがわかります。
北千住、西日暮里、駒込、王子周辺
北千住駅については、すぐ北に荒川が流れております。また河川が決壊した場合の浸水を示す地図の網掛けが非常に濃い水色で表示されています。今回は幸いにもあまり被害が出なかったようですが、もし荒川が決壊したら非常に深刻に浸水するという予報が出ていました。
また、河川決壊時の浸水予測が山手線の外側の地域では広い範囲で表示されていることが見て取れます。
南千住、上野、浅草橋、錦糸町、東京スカイツリー周辺
南千住、上野、東京スカイツリー前周辺ですが、隅田川の河川が一部危険度レベル３に到達していました。
また、やはり河川が決壊した際の洪水予想が広い範囲で表示されており、山手線の外側は広範囲での浸水が予想されていました。
王子神谷、東十条周辺
王子神谷、東十条周辺ですが、隅田川の河川が危険度レベル２に到達、また危険度レベル４の荒川が北を流れており決壊した際の浸水予測が広い範囲で表示されていました。
東十条駅の東は、広い範囲で浸水が予想されていたことが見て取れます。
江北、西新井大師西、谷在家周辺
江北、西新井大師西、谷在家周辺ですが、荒川の北に面しており、荒川が決壊した場合広い範囲で浸水の可能性があるという情報が表示されていました。
舎人公園、見沼代親水公園駅周辺
舎人、舎人公園付近については、西に荒川が流れていますが、浸水予想がない地域がありました。
また、北を流れる毛長川については、今回の台風でも危険度レベル１にとどまっており、氾濫の危険性はあまりなかったというデータが見て取れます。
舎人公園周辺については、洪水の被害にあうリスクがこのあたりの地域の中では少ないという可能性がこのデータから見て取れます。
荒川の当日の様子
周辺の荒川の様子について、このあたりでは氾濫危険水位に到達した観測地点がなかったことが見て取れます。
具体的にはこれからお見せする画像を御覧ください。
まずは、西新井観測地点の様子です。
西新井観測地点
当日の水位はこの様になっており、氾濫の危険性はこの周辺ではなかったことがわかります。
西新井橋上流地点
西新井橋上流後点の映像です。見にくいですが、護岸が見えておりまだまだ余裕があることがわかります。
五色桜大橋
次にこちらの五色桜大橋の映像です。
こちらも雨のため非常に見にくいですが、護岸がまだあり、水位に余裕があることがわかります。
岩淵水門
次にこちらの岩淵水門の映像です。
岩淵水門についてもはやり、まだ護岸があり、水位に余裕があったことがわかります。
当日の水位の遷移です。注意レベルの推移には到達しましたが、氾濫の危険がある水位までは上昇しなかったことが見て取れます。
芝川の当日の様子
次に、近隣を流れる芝川の当日の様子です。
芝川水門・裏
まずはこちらの芝川水門裏の様子です。
平時に比べると非常に水位が上がっているのがわかりますが、まだ氾濫危険水位までは達していなかったことがわかります。
青木水門
少し、エリアから離れますが、芝川は上流の青木水門周辺で危険な状態になっていました。
場所はこちらです。
青木水門と、その他の観測点
このように芝川については、青木水門だけが氾濫危険水位に到達しており、他の観測地点はまだ余裕があったことがわかります。
青木水門の当日の水位
以下の通り、青木水門は氾濫危険水位に到達しており非常に危険な状態でした。
青木水門ちゃん付近こんな感じ pic.twitter.com/nUAgSQ3GG9
— 緋龍@ポン中ｼｬﾁｰｸ傭兵部隊 (@team_siriusu) October 12, 2019
まとめ
北千住・亀有・北千住・王子神谷・舎人ライナー周辺については、決壊した場合非常に深刻な被害が出る可能性があるというデータが見て取れましたが、今回の台風では河川が決壊することはありませんでした。
また、決壊後の浸水被害については、山手線の外側と内側で大きく状況が異なることも見て取れました。
ぜひ、この近辺で賃貸や戸建て、土地などの購入を検討されている方がいましたら参考にしていただければと考えます。
情報を収集する際に自分で調べてもよいのですが、最も効率が良いのは不動産会社の方としっかり話をすることだと思います。
