【10/12台風】武蔵小杉・田園調布・多摩川周辺の洪水被害状況まとめ

2019年10月12日に発生した大規模な台風での、洪水情報や、どの河川がどれくらい反乱したのかといった情報をまとめました。

これから新しく土地を購入する人や、家を探している人等は、ハザードマップなどを参考に購入を検討されるかと思いますが、おそらく過去最強の今回の台風で洪水にあっているかどうかは、データとしてとても参考になると思います。

もしも、いまさがいている土地が、今回の台風で洪水にあっていなかったら、同様の台風が来る可能性が数十年に1度レベルだといわれていますので、その土地はとても洪水に強い土地だと判断してよいと言えるでしょう。

災害発生中に収集した情報を多く掲載していますので、是非参考にしてくださいね!

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今回の台風で被災した方へ

今、火災保険に加入されていますか?加入している場合、台風の被害についても保険が適用される可能性が高いです。
ただ、今の保険がどうなっているかや、その保険が今回の台風被害に適用できるかどうかは、この忙しい時期に確認するのは結構大変と思います。

また、いま床上床下浸水等に伴い、リフォーム業者がどこも予約でいっぱい、または空きがあってもリフォーム代が非常に高額になっているという状況です。

こちらのリフォーム無料一括見積もりサービスなどを活用して、空いているリフォーム業者や、安く復旧をしてくれる業者を探したほうが懸命です。

地域のリフォーム業者が基本的にどこもいっぱい、または高額な費用を請求されると思ったほうが良いのでネットで一括見積もりをしましょう。

2019年10月12日に被災した台風について

まず、東日本に上陸する中で過去最強クラスと言われたの台風19号のスペックを紹介します。

名称HAGIBIS(ハギビス)
大きさ大型
強さ強い
存在地域相馬市の東南東約40km
中心位置北緯37度40分
東経141度20分
進行方向北北東
速さ55km/h
中心気圧970hPa
最大風速35m/s
最大瞬間風速50m/s
暴風域
(25m/s以上)
中心から260km
強風域
(15m/s以上)
中心から600km

こちらは、当日の19時20分の河川の洪水状況です。まだ台風は上陸していませんが、すでに河川が以下のレベルで色分けされており、非常に関東の広範囲に渡って、洪水の危険性が高まりました。

色の説明

濃い紫色=発生の恐れ・命を守る行動を

紫色=レベル4・今すぐ避難

赤色=レベル3・高齢者は避難

黄色=レベル2・避難行動再確認

青色=レベル1・今後に注意

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武蔵小杉駅周辺の洪水発生状況

今回の台風では、田園調布・多摩川・武蔵小杉・蒲田近郊は、以下の通り河川の氾濫の危険性が高まり、一部の場所で反乱が発生しました。

武蔵小杉、蒲田周辺の台風当日の様子

こちらは、台風当日23時頃の河川の状況です。

武蔵小杉、蒲田については、多摩川が近くに流れており、非常に氾濫の危険性が高かった・実際に冠水していたことがこちらの様子からわかります。

地図上の水色の部分については、過去の災害のデータなどをもとにした浸水予測で、多くの場所が浸水するというデータが見て取れます。

当日のツイッターの状況です。

武蔵小杉駅・台風翌日の様子

台風明けの朝に報道されていたAbemaTVのライブ中継の映像です。

以下の場所にて河川が氾濫したようです。各場所での氾濫理由は吹き出しのとおりです。

以下のNHKニュースにありますとおり、水害により変電設備が故障してしまいますと、電気が停止するだけでなく、併せて水道まで停止してしまうことになります。

引用:NHKニュース

タワーマンションが建ち並ぶ川崎市中原区の武蔵小杉駅近くでは、台風による浸水で、47階建てマンションの地下の配電盤が壊れ、多くの部屋で停電や断水が起きているということです。住民たちは階段で高層階まで上り下りしたり、親戚の家などに身を寄せたりしているということです。また、武蔵小杉駅のすぐ前にある地上22階建てのマンションでも、浸水で地下の変電設備が壊れ停電が起きたということです。

高層階の方は、徒歩で帰宅する必要があるだけでなくトイレも利用できなくなってしまい、「居住の継続が出来る状況であれば、在宅避難をしましょう」(東京都)と言われても、在宅避難もままならない状況となっていたようです。

関連:内水氾濫や下水が逆流した原因はこちら

武蔵小杉駅・台風後の連休明けの様子

各、大手不動産会社が、何故か大井町をプッシュする事象が発生しました。

そこで、大井町駅について今回の災害の教訓を元に、防災的に期待できるのかを当サイトでは分析しました。

こちらにまとめています。

関連:「大井町」駅が長い目で安心できるか防災の観点から考察してみた

 

洪水ハザードマップ情報

武蔵小杉駅周辺の、国土交通省HPに掲載されている、洪水ハザードマップの情報です。

そもそもこの地域は、広い範囲で浸水の予想がされていたことがわかります。

武蔵小杉駅周辺の拡大画像です。

津波ハザードマップ情報

次に、津波ハザードマップの情報ですが、流石に武蔵小杉駅周辺まで津波が到達することはありませんが、川崎駅を含む、京浜東北線の線路より南の地域は、津波が来た場合津波が到達する可能性が高いというデータが見て取れます。

土砂災害ハザードマップ

次に、土砂災害ハザードマップについてですが、こちらも武蔵小杉駅周辺は危険性がないというデータが見て取れますが、日吉駅方面でところどころ、注意すべき場所があるというデータが見て取れます。

国土地理院・標高図

こちらは、国土地理院の標高図です。多くの地域が青色(海抜0m以上~20m未満)に指定されており、海抜が低い地域であることが見て取れます。

関連:タワマン購入時に考慮すべき災害対策についてまとめてみた

田園調布・多摩川周辺の情報

田園調布・多摩川周辺

多摩川駅については、南をすぐに多摩川が流れているため、川沿いを中心に洪水の被害が出ていました。しましどちらかというと武蔵小杉のほうが影響が大かったというデータが見て取れます。

また、田園調布については駅周辺は洪水の被害は出ていないようにこちらの資料上からは見て取れますが、ツイッターの様子ですと、水が来てしまった地域もあるようです。

多摩川当日の様子

多摩川駅の近くにあります「田園調布(上)観測点」にて、推移が氾濫危険水位を上回っていたデータがあります。具体的にはこちらの場所です。

田園調布(上)付近の様子

当日の水位はこのようになっていました。このスクリーンショットを撮ったタイミング(13日の深夜2時)では、水位が減少している傾向にありますが、反乱の危険性が高い水位がまだ続いていることが見て取れます。

当日の、河川の様子です。13日夜2時10分の様子です。

ここまでのデータから、多摩川については、このように大量の雨が降ると氾濫の危険性があり、特に武蔵小杉方面については田園調布よりも多く浸水の被害が出る可能性が高いということがわかります

当日の河川の様子

多摩川の各地店での水位

河川の各観測地点での水位です。

先程お見せした、田園調布(上)後点にて、特に氾濫の危険性が極めて高くなったことがわかります。

まとめ

とくに武蔵小杉といえば、いま再開発が進んでマンションが続々建築された場所ではありますが、戸建てを買うタイミングでは、浸水の可能性が無いか、自身の土地の高さや、自治体のハザードマップなどを参考にして、よく調べてから購入すべき地域であることが今回の台風から見て取れたのではと思います。

情報を収集する際に自分で調べてもよいのですが、最も効率が良いのは不動産会社の方としっかり話をすることだと思います。