今SES契約でユーザー企業やSIerで常駐SEとして働いているんだけど、このままでいいのかな。
この記事は、このような悩みを持った皆様に対してお送りします。
結論から申し上げますと、このままではだめです。
ただ新卒でSESを生業とする企業に入社してしまったり、日々仕事をしていると自分が置かれている環境が、いいのか悪いのかわからなくなってくるのが人間です。
そこで、この記事ではSESとして他社に派遣され下請けの常駐SEとして使われ続けることのデメリットと、解決案をご紹介します。
kazna
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目次
SES契約の下請け常駐SEとして仕事を続けるデメリット
まず、下請けのSEとして働き続けると、以下のようなデメリットを感じる人が多いのではないでしょうか。
ポジションに関する悩み
まず、下請け常駐SEとは「契約上絶対に出世しない」仕組みになっています。
もちろんSES派遣元の企業内で役職などがついたりはしますが、仮に主任になろうが、課長になろうが、常駐先に行けばみんな等しく派遣社員という働き方になっているはずです。よって、その会社で何年仕事を続けようが、基本的にはずっと裁量権が増えていかず年齢に応じたポジションやマネジメント業務が行えないという悩みが出てくる方が非常に多いはずです。
仕事内容に関する悩み
先程記載しましたとおり、どれだけ年数を経験して自社内の役職が上がっていったとしても裁量権は増えていきませんので、自身の仕事を自分でコントロールしているという実感が持てない方が多いはずです。
また、与えられる仕事もクリエイティブなものよりは単純作業やルーチン化されたものが多く、新たな経験を積んだり刺激的な仕事は基本的にできない方が多いはずです。言われたことをやるだけのバライティに富まない業務内容の方がほとんどだと思います。
待遇に関する悩み
有名な話なので割愛しますが、下請けになると親会社からの報酬を中抜されていきますので、再委託、再々委託となるにつれて基本的に報酬がどんどん安くなっていくのは有名な話です。
中抜されまくっていますので、隣で同じ仕事をしていても自分だけ報酬が安いという経験をしている人が非常に多く、当然ながら業務内容に対して報酬が明確化されていない場合がほとんどです。
また、自身がどの会社でどんな業務をできるのかの選択権や、その会社で働き続けることができるかどうか等の職場選びに関する事由は基本的にはなく、常駐先の都合次第になるということもよくあります。
職業選択とは人生に遺恨を残す重要な問題である
鈴木裕さんの「科学的な適職」という本によりますと、老人に対して「あなたは人生で何に対して後悔していますか?」というアンケートを取った結果「この仕事じゃなかったかもしれない」「この仕事辞めたほうが良かった」など、仕事に関する悩みが非常に多いというアンケート結果が得られたと書かれていました。
死ぬ間際まで、遺恨を残すぐらい仕事選びというのは人生において重要なファクターになるということです。
平成生まれの世代は平均寿命が100歳まで達し、定年退職が70歳を超えているだろうという話もありますし、企業の終身雇用制度は崩壊しており、これからはほとんどの人間が転職を経験する時代に突入します。
親や先輩が終身雇用で1つの会社にずっと努めていたから、自分も同じでよいだろうという考えは通用しない「ロールモデルのない時代」に突入するわけです。
そんな時代の中で、あなたは今の会社にずっといても、本当に大丈夫だと言えますか?
今一度、よく考えるべきです。

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結論:SES契約の常駐SEからは転職を推奨します。
結論として、SES契約で下請けSEとしてどこかの会社に常駐するのはおすすめできません。よってさっさとスキルアップして転職することをおすすめします。
よくメリットとして、未経験でもIT業界にチャレンジすることができるのはSES系企業の魅力だと解説することがあります。確かにそのようなメリットはあるかもしれませんが、基本的に任せられる作業は単純作業が多く、いつまで立っても裁量権や難易度の高い成長できる案件は降ってこない場合が多いため、長くても数年いれば十分ではないでしょうか。
転職するに当たり、これからの時代を生き残るための技術を身に着けて転職することをおすすめします。
5Gの時代を生き残る技術トレンド
これからの時代を生き残る技術トレンドとして「Iot、クラウド、ブロックチェーン、5G」が注目されていますが、皆さんのステップアップとして最適なジャンルはIotとクラウドだと考えます。
前提として転職するならこれから伸びしろがある世界に行くべきです。例えば金融業界などはこれからYahooや楽天などのIT業界にじわじわと利益を蝕まれていく衰退産業であり、すでに大手金融期間はとんでもない人員削減を開始しています。
つまり現在のネームバリューに応じず、これから伸びしろがある業界にジョブチェンジしていくことが、皆さんの今後の人生を豊かにしていくと筆者は考えています。なので、5Gの時代を生き抜く4つの技術トレンドのどれかを習得すべきなのです。
IoT
生活家電やドアの開閉、ペットにご飯を上げる装置や電源の自動オンオフなど身の回りの家電がこれからはどんどんインターネットにつながっていく時代になります。よって、Iotデバイスに関するプログラミングスキルを身につけることでこれらのITベンチャーなどに転職するというのが、私からのご提案の1つ目です。
クラウド
AWSやGCPなどが有名ですが、これからは「AWSやGCPを基盤として活用した、便利なSaaSサービスの開発」がより激化していく時代です。よって、AWSやGCPに対する理解があるクラウドエンジニアになるという選択肢と、その上で動作するフロントエンドコンテンツを作るWEB系エンジニアという選択肢がありますというのが私からの2つ目のご提案です。
選択肢は2つ
つまり選択肢としては大きく2つあり、
1つは「クラウド上にインフラ構築ができるようになるコース」
もう一つは「WEBやIoTなどのコンテンツを作成することができるコース」です。
どちらに進むにしても将来性は非常にありますし、きっと今の仕事を続けるよりも楽しい未来が待っているはずです。
クラウドに関して学習する
初めてクラウドに関して勉強する場合、AWSが最も日本語ドキュメントや学習教材が充実していますのでおすすめです。どのように勉強すると良いのかは、こちらのリンクを参考にいただくと詳しくまとめていますので、ぜひ読んでみてください。

プログラミングを学習する
最近のトレンドとしてはPythonやSwift(あとRuby)などが人気で世の中からのニーズも高いです。これらは独学でもドキュメントが充実していますから十分に無料で学習できますが、20万〜30万円程度投資すればプログラミングスクールに入学できますから、本気で自分を変えたいのであればお金を払って効率的に学ぶことをおすすめします。
筆者も大学生の頃から独学でプログラミングを学ぼうとして、何度も挫折を繰り返してきましたが(そしてその結果セキュリティ人材になりましたが)プログラミングスクールに通った結果かなり簡単にRubyをマスターすることができ、今副業でWEB系サービス開発に着手できています。
筆者は絶対にWEB系サービス開発ができるようになりたかったので、TechAcademyの(転職保証コース)で勉強しましたが、テックキャンプさんも評判がよくおすすめです。
関連リンク:テックキャンプ
関連リンク:TechAcademy
また、どんなプログラミング言語やスキルを取得すればよいのかわからないといった方や、どんな求人がいま世の中に出ているのかわからないと言った方は、転職エージェントサービスのTechStarsAgentが提供している、無料のエンジニア向けの転職カウンセリングサービスで、一度市場動向などについてお伺いするのがおすすめです。
関連リンク:Tech Stars Agent
関連リンク:今学ぶべきプログラミング言語まとめ
関連リンク:おすすめプログラミングスクールまとめ
勉強と並行して転職先も探す
このような状況下ですから、企業も求人を出し渋っていますし、転職したい人も多くなっていますので転職市場は「買い手市場」になります。
なので良い企業に転職しようと思ったら、複数の転職サービスに登録して、常に情報収集を行っておき、良い求人が来たら逃さずに勝負していくというやり方を取ることがおすすめです。
転職サービスとしては以下のサービスがおすすめですから、複数登録して利用していくことをおすすめします。
絶対登録すべきサービス- income club|不動産投資の勉強ならまずはここに登録
- WorkAny PRO|副業人材を繋げるエージェント型人材マッチングサービス
- アカリク|大学院生&理系学生に特化した就活サイト
- 人事プロパートナーズ|人事特化型求人紹介サービス
- VIEW|若手ハイクラス向け転職サイト
- スポチョク|体育会学生限定の就活支援サービス
そのうえで、自身が探している転職先の方向性や、自身のスキルに応じて以下のサービスをオプションで登録しましょう。
関連:セキュリティ人材の筆者がなぜDODAをおすすめするのか
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最後に
記載しましたとおり、コロナにより、多くの企業で新規開発案件が激減しますから、コロナとは関係なくクラウドや内製化が進み、従来型のSIは減少します。不要な人間はあぶり出されクビになる世の中が近く来ますので、SES契約の常駐SEの方は早く次の舵を切りましょう。
やるべきことは、新しいスキルを学ぶことと、並行して転職へ舵を切ることです。
副業もしっかり視野に入れましょう。
ぜひ頑張ってくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

